二十四節気 食ごよみ
夏至(げし)
新暦6月21日頃〜
北半球では一年で昼がもっとも長くなる日。この日を境に昼は徐々に短くなり、陰気が少しずつ入ってきます。夏至を中心に30〜40日間は梅雨の季節。
▲次の24節気は小暑(7月7日頃〜)です。

お節介訓 その10
夏至は梅雨本番、ジメジメ度急上昇で食欲低下しやすい時。香味野菜の香りと辛味で食欲増進、湿を発散、お腹を元気に保ちます。

2017 夏至のおすすめは


薬膳のポイント>湿気が高まるこの時期、どうも食欲が落ちてきたぞ、というときにおすすめの汁もの。体の水分代謝をよくする昆布と胃腸の機能を整える鶏肉のだしで、利尿作用のある冬瓜を煮ています。香りと辛味きわだつ茗荷と生姜をたっぷりのせて、ほどよい発汗も促して。体すっきり、食欲も復活の予感です!

夏至食べもの語り

 梅雨、本番!湿度が本格的に高まってきました。皆さん、食欲は落ちていませんか。お腹の調子はいかがでしょうか。

 前回の食ごよみで“湿”はかなりしつこい性格であること、お伝えしました。梅雨から夏の間、湿気が長期にわたって体の中にじわじわと侵入し、溜め込まれると、“湿邪”となって体調に変化を起こし、臓腑の機能を低下させます。

 湿の影響をもっとも受けやすいのが消化器官。水分代謝が悪くなり、食欲不振、胃もたれ、軟便など胃腸の調子を崩しやすく、消化吸収機能がうまく働かなければ、元気が出ない、疲れやすくなる。こうなってしまうと、やがてくる熱い夏を乗り切るのが大変になりますから、どうか気をつけて!

 そんな時期、多いに活用したいのが、生姜、長葱、紫蘇、茗荷、三つ葉、香菜などの香味野菜。香りで食欲を増進させ、独特の辛味は体を温め、ほどよく発汗を促して湿を発散、血行をよくしたり、代謝をアップさせる力も秘めています。消化のよい麺やご飯、汁ものに組み合わせ、いつもより少し多めに美味しく食べるのが理想的。

 梅雨の頃にお腹を元気にすることは、これから来る真夏に、冷えたビールや水分たっぷりの夏野菜を美味しく飲める、食べられることにつながります。季節を少し先取りし、次の季節に向けて体をスタンバイする―薬膳の基本の知恵を拝借です。


薬膳的!夏至、これ食べたい!


 “夏至”の頃は、蒸し暑さが徐々に増し、冷たいものを食べる機会が増えてくる時期。体はただでさえ湿が溜まりやすいうえ、積極的に冷やされることにまだ慣れていないので、敏感に反応し、お腹の調子がいまひとつになりがちです。そんなことになる前に、体を冷え過ぎから守り、冷えによるお腹の痛みを和らげる作用も期待される香味野菜を摂り入れておくといいのです。

 また、香りのある食材は、気の巡りを順調にする働きがあるとされます。梅雨の時期、胸のつかえ感がある、食欲がない、というときに食べると、胃がすっきりして消化がよくなり、食欲を盛り返すこともありますよ。

 さらに、生姜や長葱は抗菌力をもち、紫蘇には強い防腐作用があるので、食あたりの増える梅雨の季節にはありがたい食材です。

 いつもは食卓の上で薬味として料理をひき立ててくれる名脇役の香味野菜。この季節は堂々と、実力派の魅力を発揮してもらいましょう。お腹、どうぞお元気に!


▲二十四節気とは、1年を24等分にした旧暦上の季節の目印です