二十四節気 食ごよみ
大寒(だいかん)
新暦1月20日頃〜
一年でもっとも寒さが厳しい頃。寒の内の真ん中です。あと少し寒さをしのげば、やがて春がやってきます。
▲次の24節気は立春(2月4日頃〜)です。

お節介訓 その24
大寒は、体の底冷えにご用心!冷えは老化につながります。体を温め、精の源「腎」をケア。はつらつ笑顔で冬を乗り切ります。

2017 大寒のおすすめは

 ラム肉をりんご入りの甘辛だれに漬け込んで炒めます。野菜のナムルもたっぷりで栄養いっぱい!


薬膳のポイント>ラム肉は生後1年未満の羊肉。体を温め、冷えると弱りやすくなる胃や腎(じん)の働きを高めます。腰の冷え、足腰の弱りが気になるとき、寒さで体力が落ちているなぁと感じるとき、ぜひ食べてみてください!元気が出ますよ。

大寒食べもの語り

 冬は、立冬(11月7日頃)から立春(2月3日頃)までの3か月。大寒は冬の最後の節気です。陽気が衰え陰気が旺盛な状態が続き、いよいよ寒さが厳しくなる頃ですので、体の芯まで寒くなる“底冷え”が心配です。

 寒さは主に五臓の「腎(じん)」に影響を及ぼします。中医学における「腎」とは、現代的な腎臓機能よりもさらに広い意味を指し、人間の生殖や成長、骨や毛髪の形成など生命を維持するエネルギーのもとである腎精を貯蔵し、排尿など体内の水分調節を司る器官とされています。

 「腎」は冷えをもっとも嫌います。体の冷えが続いてしまうと「腎」の働きを低下させ、腎精を消耗し、新陳代謝も悪くなります。顔色がくすむ、肌や髪につやがなくなる、皮膚の乾燥、さらには足腰の弱り、耳鳴り、尿トラブル、精力減退など、老化を早めかねない症状も現れやすくなりますから要注意です。

 冷えは女性に多いと考えがちですが、最近は男性にも体が冷えている人が増えています。体を温めて冷えを取り去り、「腎」をケアし、強めていきましょう。おすすめは、羊肉、えび、くるみなど、体内の元気のもとである陽気を養うもの、体を温める作用のある鮭、黒砂糖、にら、らっきょう、ほかに、腎の働きを補う山いも、牡蠣など。

 とくに黒色の食べ物は「腎」の働きを強くするとされています。黒豆、黒胡麻、黒米なども意識して摂り入れ、精気をしっかり補ってください。

薬膳的!大寒、これ食べたい!
大寒の頃は、寒さで消耗しがちな「腎」をいたわり養う食材を使った料理を!

 ふっくらと蒸し上げる「鮭と胡桃のわっぱめし」。お腹を温め、胃腸の機能を整える鮭、腎の機能を高める胡桃や黒胡麻を使って活力を補います。ほかほかご飯は、体だけでなく心も温かくしてくれます。


 寒くてちょっと疲れ気味、という日には、「ラムチョップの粕漬けロースト」。羊肉は体を温める力が強く、とくにお腹や足腰の冷えをやわらげるとされます。気を補う作用もあるので体力回復にもぴったり。保温、保湿効果があるとされる発酵食品、酒粕に漬けることでうまれる旨みの相乗効果をぜひ味わってください。

 大寒をもって、24節気はひとまわり。「食ごよみ」も丸2年が経ちました。暦上のおおらかな季節の目印に沿って、薬膳の知恵を少し摂り入れながら、さあ何を食べようか!と考える時間。作って食べて、ほんの少しでも“なんだか調子がいいみたい”と感じる時間が増えたらいいな、と思います。

 さあ、次の節気は立春(2月4日頃)。また新たな1年の始まりです。はつらつとした笑顔で冬を乗り切り、やがて来る春を元気に迎えましょう!


▲二十四節気とは、1年を24等分にした旧暦上の季節の目印です