おむすびのおいしい握り方
おむすびを考えだした人って尊敬します。
だって、ご飯を塩でにぎっただけで、どうしてこんなにも美味しいのかと感心せずにはいられません。
そんなおむすびでも、美味しくにぎれたものと、そうでないものとがあります。
おむすび、おにぎりというのだからと、ギュッギュッとにぎったものは感心できません。ご飯粒がみごとに押しつぶされてしまいます。
ここで美味しいおむすびのコツを伝授!
まず、ボウルに水を入れ、温かいご飯、塩を用意します。
両手をよく洗ったら、水にぬれたまま塩を少しとって、左の手のひらに伸ばします。
そこに、ご飯をのせ、中央におむすびの具を置いて押し込み、包むようにして形づくります。
手の中で転がすようにして、2〜3回キュッキュッとやや強めににぎります。ここからは、あまり力を入れず、ほっほっと手の中で転がすようにして形作っていきます。
あまり時間をかけてにぎると、かた〜くなってしまうので、初めのキュッキュッの力の入れ具合がおいしくにぎるコツ。
おにぎりは手でホカホカのご飯をにぎるので、ほわっと、しながらもしっかりしていて、ごはん1粒1粒がじつにおいしいのです。
手をあらう!とにかく洗う!
とにかく手のひら、甲、手首、爪、指へと石鹸でゴシゴシ洗ってから作り始めましょう。
石鹸の匂いが気にになる人は、この後、粗塩でしつこく擦り洗いをして、洗います!
そして、1つ目はおかあさんという言葉・・・があるように、1個目は作り手が食べてしまうことをお勧めします。
2個目か3個目からを持ち運びましょう。かなり安全策ですよ。
手塩とあんばい
塩梅・・・この漢字にいつも感心しますが、大抵のレシピは、塩の分量を出せますが、おむすびの時の塩は分量を出しません。あくまでも適量もしくは少々。
つまり塩梅(あんばい)なのです。
手を水で濡らし、手のひらの上で、塩を溶かし広げます。塩のついた両手のひらでご飯を包みこむように、作ります。
いちいち、塩をはかっていたのでは、リズムにのっていけず、おいしい“おむすび”が作れません。まさしく昔の人が言っていた塩梅(あんばい)。
塩梅を知る上でも、おむすび初心者は、1個目はまず、自分が食べてみるのが、塩加減を知る一番のテキストです。
塩はなにを使う?
いまや、塩はブームともいえ、様々な塩が売られ、食べてみると塩味加減、口当たり、甘み、それぞれに違います。
おむすびは、特別な塩は不要ですが、味塩や食卓塩はちょっと不向き。粗塩を焼いて細かくした焼き塩がベストですが、あら塩でもOKです。
おいしいおむすび、ぜひチャレンジしてみてください。
(文・本田明子)