キャベツ

2 栄養・薬膳・効用

 キャベツは「食べる胃腸薬」と言われ、弱った胃腸に効果的といわれています。ビタミンKとU(キャベジンとも言います)は胃腸の粘膜修復に必要な、たんぱく質の合成を促進するので、新陳代謝を活発にし、胃の修復や十二指腸潰瘍を抑制する働きがあります。ビタミンUは熱に弱いので、栄養素を活かすには生で摂る方がより効果が期待できます。煮込むことで量がたくさん摂れる、これもキャベツのいいところですね。

そしてビタミンKは骨にカルシウムを沈着するのを助ける働きもあるようで、骨粗鬆症の予防にも効果があるという報告があります。他には便秘予防や整腸作用のある食物繊維、血液を凝固させるといった効果も期待できます。

 また、ビタミンCもとても多く、これは美肌に効果があり、女性には大きな味方。免疫力を高める役目も大きいので、一年中食べていたいですね。
ほかにも、ピリッとした辛味はイソチオシアネートといって、体の解毒作用を高める働きもあるのです。

 キャベツは、あっさりと淡白に見えて、底力がある野菜。大きめの葉2枚位で1日のビタミンCが摂れてしまいますので、是非サラダや即席漬け等にして毎日食卓にのせてもいいですね。

昔ながらのキャベツ料理


1回目 キャベツの歴史と普及
3回目 キャベツの旬・買いもの
4回目 キャベツの保存と調理・種類

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