じゃが芋

日本でじゃが芋といえば、おふくろの味の代表になるおかずを思い浮かべる人も多いのでは?

食べ過ぎはいけませんが、栄養学的にも、じゃが芋を含めた芋類(他に里芋、山芋、さつま芋など)は、一日一回、朝昼晩のどこかで摂取することが理想といわれます。
その所以は、食物繊維やビタミンCが豊富であることによります。そして勉強盛り、働き盛りにはエネルギーとして摂り入れやすい食材でもあります。

小さいお子さんがお腹をすかせている時には、市販のおやつより、ふかしたお芋さん。かわきもので一杯やるお父さんには、肉じゃがを・・・美味しくて健康的で、そして何より値段が一年中安定している庶民の味方。
お芋料理は世界中にありますし、現代はいろんな情報が手に入ります。
沢山の芋料理を楽しんでみてくださいネ。


1回目 じゃが芋の歴史・種類
1 歴史
じゃが芋の歴史は古く、米よりも古くから食べられている野菜です。
世界中に沢山のじゃが芋料理があり、国によって、ごはんやパンのように主食となります。
江戸の頃の日本では、主食である米などの穀物の代用品として食べられ、飢饉を救ったという文献が残っていると言われています。
日本に入ってきたのは慶長(1600年頃)で大変古いのですが、食物として広く愛され、栽培されるようになったのは明治・大正です。家庭の食卓にのぼるようになったのは、それほど古い話ではありません。日本では馬鈴薯とも呼ばれていますね。
歴史を感じる伝統料理

2 種類
大きく分けると、まるいゴツゴツとした形状の「男爵」、楕円形でスッとした形の「メークイン」の2種類です。

前者の男爵は火を通したときの、”ホクッとした食感”が特徴。後者のメークインは、”ネトッ、ツルッとした味わい”が楽しめます。料理によって芋を変えたり、それにこだわることなく使うのも、面白い使い方です。

特徴を生かす男爵
特徴を生かすメークイン


ちなみに男爵はアメリカから、メークインは英国から入ってきました。広大な土地があったこともあり、ともに北海道を中心に広がりました。

じゃが芋は日本中で栽培されていますが、発祥であることや、広い土地と保管という点でも、よく研究されつづけている北海道が収穫ではナンバーワンを誇るようです。家庭菜園としても多くの家で愛されていますね。

芋は近頃、だいぶ種類も増え、芋マニアもいるようです。
主に市場をにぎわしているのは、メークインの他に人気のあるキタアカリ、インカのめざめ、ホッカイコガネでしょうか。
他にもいろいろあるようですので、興味があれば調べてみてくださいネ。


2回目 じゃが芋の栄養・薬膳・効用
3回目 じゃが芋の旬・買いもの
4回目 じゃが芋の保存・調理・取り扱い

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