じゃが芋

2回目 じゃが芋の栄養・薬膳・効用
3 栄養・薬膳・効用

じゃが芋は”大地のりんご”と言われるほど栄養価が高く、低カロリーです。

栄養成分は、ビタミンCの他に、ビタミンB1、B、B6、そして、ミネラル、マグネシウムが豊富です。特にビタミンCはみかんと同じくらい含まれています。

また、じゃが芋の主成分はでんぷん質。これが熱に弱いとされるビタミンCを守ってくれます。そのため、嬉しいことに熱に強く、煮ても蒸しても焼いてもビタミンCが壊れにくいのです。

つまり、じゃが芋の場合、でんぷんに守られているので調理してもたっぷりとビタミンCを摂取できるのです。

その中でもことに注目はカリウムの多さ!カリウムというのは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排泄しますので、結果、利尿作用や血圧を調整するのにも役立つことがあります。

そこに高血圧、心筋梗塞、成人病の予防や美容にも効果的といわれる理由があります。

じゃが芋のでんぷんは、ご飯同様、体内でその半分ほどがエネルギーとして使われるので、体力をつかう朝や昼などに、ことに小さい子どもや、働き盛りの方には、日常的に食べることをおススメします。

身体に沁みる薬膳料理

薬膳や民間療法の中には、新鮮なじゃが芋のすりおろしを打ち身などの炎症止めに、しぼり汁を胃炎や十二指腸潰瘍に使うものがあります。

薬膳では、気を補い、胃腸の働きを高め、やさしく整えてくれる食材です。疲れやすい、胃腸の調子がひまひとつでどうも力が出ないというときは、じゃが芋を食べて元気をチャージ。

食べるとお腹が張るように感じる人は、一緒に気の巡りをよくする玉葱と組み合わせるのがおすすめです。

おなじみの肉じゃがやポテトサラダはその意味でも、理想的な料理です。


1回目 じゃが芋の歴史・種類
3回目 じゃが芋の旬・買いもの・保存
4回目 じゃが芋の調理・取り扱い

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