今なら笑える
キッチンスタジオ失恋話

G男

15歳の頃の話。クラスでも人気のある女の子Nと仲良しだった

良く運動の応援にも来てくれたり、手紙をもらったと喜んでいた。バレンタインの時に絶対チョコレートがもらえると確信していた。

Nさんからチョコレートは来なかった。何でかなー。あんなに親しくしてくれたのに何でかな、それなりにけっこうもらったチョコレートの中に彼女からの物がない。いくら探してもなかった。

食べる気にならず、チョコレートは「皆で食べていいから」と家族に放り出し、夕飯も食べずに、自分の部屋に閉じこもった。家族にはバレバレだったみたいだけど、おふくろも、何もいわず知らん顔していたのが、なお哀しかった


H

生まれて初めて実った片想い

ずっと憧れていた人だったので、衝撃的に嬉しかったし、浮かれていた気がする

食べる事が好きな私は、一緒に色んな店にご飯を食べに行ったり、食べ物の話を沢山して、盛り上がってると思い込んでいた…。

半年たったある日、
「今日何食べようか?!」
「僕、食べ物興味ないから、貴女決めて」

サラッと言われたそのひとことは、私にとって、イコール=「俺、君に興味ないから…」と同じ意味の台詞、それまで一人で盛り上がってた自分がアホみたい

いやー最後に一緒に食べたオムライスは味がしなかったな〜


I

これは45年くらい前の話。

大学で画家を目指している先輩と3年間付き合っていました。

卒業後、ある日突然、別れ話。

理由は画家になるのはかなりお金がかかるので、兄妹の多い私より、資産家で一人娘のA子さんからの結婚話の申し出を選びましたという、勝手な話でした。

そのことで、立ち直るのは20年以上かかりました


J男

大学時代に、バイト先で知り合った女の子とかけおちした。

アパートにいたところを両方の親にみつかって、引き離された。

彼女は田舎に帰り、その後も何度か会いに行ったけれど、二度と会えることはなかった


K子

恋人募集中時代、ほんとうによく当たる占い師が言った。

今月必ず、あなたにピッタリの好きな人が現れます。

よしっ気合十分の私。

あれよあれよという間に月末。思えばあれは2月、ついにきてしまった2月28日。当日は撮影、その日の候補の筆頭はKカメラマン。

私はハリキッテ出迎え、駐車場までご案内しますと半ば強引に、助手席に乗り込んだ。その間、師匠カツ代とF子は、担当編集者Oさんに彼は独身か?を訊ねる段取り。

Kカメラマンと私が戻ると、嬉しそうにF子が私を手招いていた。『彼は若く見えるけど、奥さんいるらしいわ・・・』

失恋とまでもいかない、笑える話です


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