辛味成分には、発汗促進作用、食欲増進効果、抗菌作用が含まれています。中国では生姜(しょうきょう)と呼ばれ、古くから血行促進や発汗作用、吐き気止め、解毒作用のある生薬として用いられてきました
日本でも体を温める食材として愛用する人が増えていますが、発汗作用が強いので、生のまますりおろしたものを摂りすぎると、喉が渇くなどの症状が出ることもあります。
すでに喉に痛みがあるときには、かえって症状を悪化させることもあるので、使い方には少し工夫が必要です
生姜の発汗作用を活かせるのは、ゾクっと寒気がしたときや、頭痛、風邪をひきそうだな、というとき
外から入ってきた寒さの邪気がまだ体の表面にあるうちにさっと追い出すイメージです。薄く切った生姜を2、3枚、黒砂糖と一緒にコップに入れ、お湯を注いでふたをし、3分ほど置いてから飲む“生姜黒糖茶”がおすすめです
寒さが体の中まで入り込み、体の芯が冷えきってしまったときや、お腹が冷えて痛むときなどには、同じ生姜でも、乾姜(かんきょう)という生薬が用いられます。これは、新鮮な生姜の皮を取り、乾燥させたもので、生姜の有効成分が凝縮され、発汗作用よりも、体の中を温める作用が優れています
この乾姜を応用した“生姜糖”の作り方をご紹介。生姜の辛味を強く残す作り方なので、お湯や紅茶などに加えて飲んでくださいね
【生姜糖の作り方】
<材料>
生姜100g
水 1/4カップ
好みの砂糖70〜100g
グラニュー糖30g
<作り方>
.生姜は皮ごと、ぬれふきんできれいにふく。薄切りにし、ザルにのせて半日干す。
.厚手の鍋にの生姜と水を入れ、ざっと混ぜ、弱火にかける。
.蓋をしてフツフツしてきたら、砂糖を加えて、生姜の水分が出てきたらフタをし、フツフツした状態で30分〜45分ほど煮る。バットにグラニュー糖を出しておく。
.の生姜を、鍋にまだ水分が少し残っている状態のときに取り出し、熱いうちにグラニュー糖をまんべんなくからめ、広げて、よく乾かす。
♪生姜を取り出したあとに残った水分にも生姜のエキスがたっぷり。生姜飴として、湯を加えてのばし、温めて飲んでも美味しい。
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