かつて日本の冬と言えば、“こたつみかん”でしたが、近年、みかんの消費量は減っているそうです。みかんは、ビタミンCやビタミンA、クエン酸が豊富、冬かぜ予防や美肌のためにも、ぜひ美味しくいただきたい果物です
みかんは、中国では古くから中薬として、余すところなく用いられてきました。
たとえば、みかんの成熟果実の皮を乾燥させた“陳皮(チンピ)”。気の巡りをよくし、食欲不振、吐き気、去痰、咳止めに使われます
みかんの白いワタの部分“橘白(キッパク)”は、体内の水湿を取り除く作用があり、薄皮についている網状のすじ“橘絡(キツラク)”は去痰にすぐれ、みかんの種子“橘核(キッカク)”は気の巡りをよくするほか、鎮痛作用もあり、下腹部の冷え、腰痛などにも用いられます
こんなふうに、ひとつの食材にあらゆる効能を見出すというのは、一見、貪欲すぎるほどですが、同時に、すべてを丸ごと大事にいただくということのありがたさに気づかされます。スタッフのひとりは、“そういえば、小さい頃、みかんを食べるとき、祖母が必ず、薄皮と白いすじごと食べなさい、と言っていた”ことを思い出しました。
みかんを丸ごと食べるには、ジャムもよいかな思い、作ってみました。驚くほど簡単で、つやつやに輝く、美味しいジャムができました
【みかんジャムの作り方】
<材料>
みかん:外皮をむいたもの300g、
砂糖:90g、レモン汁:小さじ1
<作り方>
.みかんは横半分に切る。
.鍋にのみかんと砂糖を加え、中火にかける。
.砂糖が溶け、みかんから水分がたっぷりと出てくるので、そのまま煮続ける。 (目安は30〜40分)。水分が減ってトロリとしてきたら弱火にし、レモン汁を加え、つやがでてきたら火をとめる。
♪お湯に溶かして、“みかん茶”にしたり、ヨーグルトなどにのせても美味しい
5周年感謝リニューアル