フライパン力
“ふらいぱんりょく(フライパン力)”って読んでください。なにそれ、と思われるかもしれません。
無人島でなにか台所の鍋を一つだけ持っていけるとしたら?あなたは何を持っていきますか
私は迷いなく、フライパンを選ぶことでしょう
焼く、煮る、炒める、ゆでる、かなりのことができ、おまけに丈夫。手入れが簡単で、多少乱暴なことをしても、また綺麗にすることができるのは、フライパンしかないかもしれません
最近は樹脂加工のフライパンが主流ですが、ここで言うフライパンは昔からある、黒い鉄せいのフライパン
日本の洋食屋さんでは、あれが厨房に何個かぶら下がっているのを見たことがある人も多いと思います
いきなり火にかけても問題ないしじかに熱がつたわるので美味しい炒め物や焼き物ができます
また、これで肉じゃがだって。多少柄は邪魔ですが、ふつうの鍋よりは、すきやきなんか、これでやる方がずっとずっとおいしくできちゃう、スグレモノ
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あえて欠点をあげれば、熱温度がつたわりやすいので、うっかりするとすぐ焦げてしまうこと。鍋の中にずーっと放置しておくと、色がきたなくなってしまうので、煮物は、できたらすぐに器に移すこと。ここを押さえておけば、楽しいフライパンライフ、台所できっとハミング
とにかく、フライパンで上手に料理ができるようになるには、自分の使うコンロとフライパンの火周りと、コツをつかむこと。もし、あの昔っぽい、フライパンは苦手〜っという人がいらっしゃったら、1回であきらめないで、朝昼晩と使ってみて下さい
ある時、突然「あっ、わかった」って時が必ず来ます。
フライパン料理のいいところはすぐに熱がまわるので、短時間で料理ができます。それに、いまからの季節は、火を使うことはできるだけ短時間ですませ、あまり台所を暑くしないことです。暑くなる、疲れる、この繰り返しをしていると、自然にクーラーのスイッチを入れたくなるでしょ
節電をガマンするのではなく、季節にあった料理を考えて行動することも大事ですね。
日本全国、いま、日本で起きていることの問題点を小さな台所から整理していくのも、食べ物を作る人々の小さな役割だと思うのです。
あなたも今から自分のフライパンと仲良くなってみてください。鉄のフライパンを持っていない人は、台所をごそごそ探してみてね。中華鍋、北京鍋でもほとんど同じことができます