梅雨どきのおすすめ食材
【ハト麦】

ハト麦, カツ代の家庭料理
中国ではハト麦の種皮を除いて乾燥したものを薏苡仁(ヨクイニン)と呼び、利尿、消炎、鎮痛、清熱排毒作用のある生薬として、いぼや吹き出物、むくみ、リウマチに古くから用いられてきました

ハト麦は、たんぱく質やビタミン類が豊富、ほかにもカリウム、鉄、カルシウム、食物繊維が多く、便秘解消にも役立ち、皮膚の新陳代謝機能を高めることが美肌にもつながると言われています

またハト麦は脾を養い、肺を補う食物とされますので、梅雨の季節にはぴったり。けれども、体を冷やす作用があるので気温が上がってジメジメムシムシしてきた頃に少量ずつ摂るのがおすすめです。

使い方は、水に半日くらいひたしてもどし、米に少量加えて普通に炊いたりお粥にしたり、下ゆでしてロールキャベツやミネストローネ、みそ汁に具として加えたり(ゆで汁も利用しましょう!)、コトコト煎じて少し甘みを加え、温かいまま飲むのも、ほっこりと美味。

ハト麦と言えば思い出すもの。それはシンガポールの人々が水代わりにオーダーして飲む「Barly(バリー)」という、白くうっすら濁った飲み物。最初はいったい何かと思ったのですが、実はこれ、ハト麦を煮出した汁にほんのり甘味をつけたものでした。シンガポールは赤道直下100Kmに位置する熱帯気候の国。バリーを飲んで、熱を冷まし、体内の余分な湿を排出しているのだなぁと感心しました。

日本では、スーパーで必ず購入できるわけではないのが本当に残念。梅雨どきの湿気はシンガポールにも負けないほどなのに・・・。自然食のお店などには置いてあるようですので、見つけたら、ぜひ手にとってみてください


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