おむすびころりん
おむすびころりんころりん
にぎる時はリズムです
きゅっとにぎって、ほっほっほっ
おむすび、おにぎり、どちらも同じものであることは周知の通り。呼び方の由来はともかくとして、私はおにぎりを作るたび感心するのです![](/m/ktai_page/emoji/au/f399.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
これを考えた人は一体どこの誰なのか。ご飯を持ち運びするために考えられた最高傑作だと思います![](/m/ktai_page/emoji/au/f7c4.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
ごはんに塩をまぶして握るだけで、おかずもなしでおいしく食べられ、持ち運びにもかさばらず、型くずれせず・・・・。その上梅干しを芯にすることで、ふはいを防ぐ知恵![](/m/ktai_page/emoji/au/f64e.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
ここで梅干しなるものにも感心し、のりを巻くと、のりを食べはじめた昔びとに感心し、おかかが出てくると、かつおぶしというすごい技法にもまたも感心![](/m/ktai_page/emoji/au/f37e.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
ほんとに感心ばかりしてなくちゃならぬほど、食べることの知恵、工夫はすばらしい![](/m/ktai_page/emoji/au/f649.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
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おにぎりを包む竹の皮ひとつとっても、なぜこれでくるむことを思いついたのでしょう。竹の皮には防腐効果があることを昔の人はどのようにして、知ったのでしょう![](/m/ktai_page/emoji/au/f37e.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
おにぎりと最高の相性であるたくわんの知恵だって、すごい
料理に手をかけなくなった、となげきいわれる昨今、なんじゃいなと思うのです![](/m/ktai_page/emoji/au/f64a.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
≪おにぎりをみなはれ、一個にぎるのに手ェかけるんは一分。不慣れな人でも三分。それでこんなうまいもんができるんやでぇ。なにいうてはんの、ごったらいう人、おにぎり作ってみなはれ!≫と私は故郷の言葉でタンカ切りたくなります![](/m/ktai_page/emoji/au/f65a.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
おにぎりは熱いごはんで作ります
手を水でぬらし、塩を手のひらにこすりつけ、あっついごはんをしゃもじでのせて、梅干しやおかか、人気の明太子、とにかく好きな具をしんにして、くるむようにしてさあ、にぎる![](/m/ktai_page/emoji/au/f488.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
![](/m/ktai_page/emoji/au/f488.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
いっ気です。気合です
おへそにちょいと力を入れ、ほっほっほっと手の中で、リズムをとって握るのです![](/m/ktai_page/emoji/au/f7ee.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
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*.![](/m/ktai_page/emoji/au/f6a7.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
手塩にかけるっていうでしょう。まさに塩とごはんを大げさにいうなら、一心不乱で握るのです
きゅうきゅうと握るのでなく、一度しっかりご飯をにぎったら、後はほっほっほっと、リズミカルにて、いっちょあがり![](/m/ktai_page/emoji/au/f65a.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
自分の持つ“気”がおにぎりに入ります
ほんとはおにぎりって、とっても難しい
めっぽうおいしいおにぎりが作れる人は、五人中二人もいないかもしれないかも![](/m/ktai_page/emoji/au/f39f.gif?u=d1e864654433b74cb9788f135be58d11)
にぎりすぎや、にぎりたりないか。でもいいのです
たとえぎゅうぎゅうのでも、こころを込めたものなら、ついつい「おいしい
」と叫んでしまうのがおにぎりなんですもの
おにぎりころりんころりん
一体誰が考えた
手の中だけで出来ていく
道具も何もいらなくて、
何十個でもころりんころりん
(文・カツ代)
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