【薬膳解説
】空気が暖かくなり、自然界のすべてが伸びやかに生長しはじめる春。人間も体内の陽気を十分に巡らせ、上手に発散させることが大切です。まだ肌寒い日もある春のはじめは、辛味があり、体を温める性質の食材や、芳香性があり、気の巡りをよくする食材をほどよく摂り入れます。
【食材
】しそ、しょうが、ねぎ、三つ葉、せり、よもぎ、新玉ねぎ、らっきょう、かんきつ類、グリーンピース、黒きくらげ、葛粉など。
新たまねぎの美味しさをたっぷり丸ごといただけるのは、春限定のお楽しみ
。たまねぎは、体を温め、消化液の分泌を助け、気の巡りをよくする作用があります。
ほんのりきかせたカレー味が臓腑の働きも高め、代謝力をアップ![](/m/ktai_page/emoji/au/f3ee.gif?u=ad7594f45e07d725e5e7d7575a32bdf0)
らっきょうはユリ科の植物、薬膳では薤白(がいはく)と呼ばれます
。体を温めて気を巡らせ、胃腸の働きを高めるほか、独特の辛味成分には血液サラサラ効果も。
カレーのお伴にしておくだけではもったいない
らっきょタルタルは消化のよい鶏肉とも相性抜群![](/m/ktai_page/emoji/au/f6d2.gif?u=ad7594f45e07d725e5e7d7575a32bdf0)
春の素材をほっこり炊いて、葛でとじました
。葛の根を干したものを葛根(かっこん)と呼び、発汗・解熱・筋肉の緊張を緩める作用があるとされます。
涼性なので、肌寒い春のはじめには、微温性の生姜を最後に添えるのをお忘れなく![](/m/ktai_page/emoji/au/f7f3.gif?u=ad7594f45e07d725e5e7d7575a32bdf0)
春の訪れを感じさせるほろ苦いクレソンに、香りのよい伊予柑を合わせたサラダ
。柑橘類は、気の巡りをよくし、胃の働きをよくすると言われます。
爽やかな味が口に広がった瞬間、体の緊張がゆるりとほどけ
、ふわっとのびやかになれそうです。