蒸し暑い日が続いています。皆さん、元気に汗をかいていらっしゃいますか。
発汗は体にたまる熱や湿を放散し、体温調整をする役目を果たすので、適度にかくのが理想的。けれども、発汗とともに、体の中の気血も消耗するので、きちんとよい水分を補ってあげないと、気血の流れが悪くなり、だるい、疲れやすい、などの夏バテ症状がでやすくなります。
もうすでにそんな症状が出ている方もいらっしゃるのでは?
さあ、気温が30℃を超える真夏。食べて元気に過ごしたいそんな願いをかなえるための真夏の薬膳、今おさえておきたいコツは2つです
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ひとつは“涼性・寒性の食材”で体に溜まる熱を冷まし、体に必要なよい水分(津液)を補うこと、もうひとつは、“消耗しやすい気血を上手に補い体力補強すること”
2つのコツにあわせて、真夏に摂り入れたい食材をたっぷり使った料理を2回にわけて紹介します
第1弾の今回は、“体の余分な熱を冷まし、必要な水分を補う”ためのレシピ
第2弾は、“夏バテ気味の体に元気を補強する”ためのレシピ
何しろ暑いですから、できるだけ手間を省いた「頑張らない真夏の薬膳」
調理時間も短くしました。ただし、調理法にはひと工夫、これが意外に大事なんです
夏が旬の食材は、体を冷やしてくれる、ありがたーいものが多いのですが、生食ばかりでは、その作用が強く出すぎてしまうこともあります
体内の冷えは代謝を鈍らせ、気血の流れを悪くしたり、消化吸収の力を弱めてしまうこともあり、夏バテ症状の原因にもなりかねません。そこで、あえて火を通したり、体を温める作用のある野菜(ねぎ、生姜、みょうが、紫蘇など)を加えるなどして、体の冷えすぎに気を配ります
調理法や食材の組み合わせを変えると、同じ食材がおどろくほど変化します。一緒に楽しんでくださいね
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また、夏は“火”の季節と言われ、暑さでイライラしたり、心も不安定になりやすいとき
食べもので、ほてる体を潤し、頑張っている体を少しでも楽にしてあげましょう。どうか涼やかに夏をのりきれますように
今回とりあげた食材以外にも、海藻類、セロリ、レタス、ズッキーニ、きくらげ、マンゴー、メロン、茶などは体に涼をもたらします
汗のかき過ぎをおさえたいときには、梅干しやお酢など、酸味の素材をほどよく摂り入れ、体をキュッと引き締めましょう
「頑張らない真夏の薬膳part2」は8月1日に公開です。お楽しみに
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薬膳監修&コラム:よしかい ゆき
レシピ&スタイリング:チームKATSUYO
撮影:添田 明也
料理制作:本田&中島