紅茶にミルクとたっぷりの砂糖を加えて煮出すお茶、チャイ。インドの庶民の飲み物です。香辛料を加えたものは、正式にはマサラ・チャイと呼ばれますが、日本では“チャイ”としてすっかりおなじみです
本場インドでは、大きなやかんで煮出したあと、やかんを高く持ち上げ、勢いよくカップに注ぎ入れる光景を目にします。たっぷりと空気を含ませることで、よりまろやかな味わいになるようです
マサラ・チャイに使われるのは、生姜のほか、クローブ、カルダモン、シナモンなど芳香性の高い香辛料。カレー粉に欠かせぬスパイスとして知られていますが、優れた効果のある中薬としても重宝されています
体を温めて血行をよくし、胃腸の消化機能を高めるほか、冷えからくる胃やお腹の痛みをやわらげると言われます。マサラ・チャイが冬にも美味しく感じられるのはそのせいかもしれません
もちろん、体によいからといって、使いすぎはいけません。スパイスは刺激性もありますし、生姜は発汗を促すため、多用すると体温を下げる作用も出てくるからです。ぜひ、適度な量でおいしいチャイを作ってみてください
ミルクを豆乳に変えてつくる豆乳チャイや、煮出したチャイで作る豆乳チャイシフォンもおすすめ。スパイスパウダーで作るより、やさしい味になりました。
豆乳は、肌を潤し通便にも力を発揮、良質なたんぱく質、豊富なビタミンで美肌効果も期待できます
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