緑豆を見たことがある方はそれほど多くないかもしれません
でもこの緑豆、実は日本人にはもっとも身近な野菜、緑豆もやしの原料です。緑豆春雨も同じく緑豆から作られています
日本で作られる春雨はじゃがいもやさつまいものでんぷんから作られているので、緑豆から作られる春雨はほとんどが中国から来ています。
茹でてもコシがしっかり残っているのが緑豆春雨の特徴。スープや炒め物にも適しています
中国では、解熱、解毒、利尿の効果がある薬としても用いられます
とくに緑豆の皮には体の熱を冷ましたり、のどの渇きを抑える効果が強いので、夏には最適の食材です。
緑豆を5分ほど煎じた汁に薄荷(ミント)を加えた飲み物は、さっぱりと暑気をやわらげてくれます。
中国や香港では緑豆を使った食べ物がたくさんあります。緑豆のお粥、緑豆のお汁粉、緑豆を餡にして木型にいれて成型したお菓子。
緑豆でんぷんを加工して薄くのばした粉皮は、麺と葛切りの中間のような、もちっとした弾力とつるんとした食感がとても美味しい食材。
ねぎやきゅうりなどと一緒に、ごまだれや酸味のきいた辛味油をかけていただきます。
夏には屋台も出て、消費量がぐんとあがるようです。
緑豆で忘れてはならないのは、北京の“豆汁"。
緑豆でつくった豆乳を発酵させてつくる飲み物です。独特な匂いと酸味が強烈で、緑豆好きの私でも、いつもコップの半分でギブアップ。地元北京っ子にはまだまだ根強い人気があるようです。
緑豆はほとんどが中国からの輸入。日本でも作られればよいなぁ・・・と思うのですが、気温や雨量、日照時間など生育条件が厳しく、国内で品質のよい緑豆を収穫をすることはとても難しいようです。
最近はデパートや自然食品店、乾物屋さん、ネットで購入することも可能になってきています。
試してみるのは夏がおすすめです。
緑豆粥の作り方:
[材料](2人分)
緑豆 15g 米 1/2カップ 水3カップ
[作り方]
緑豆はさっと洗い、分量の水と一緒に鍋に入れ、1時間ほどおく。
米を洗ってざるにあげ、の鍋に加え、少しずらしてふたをし、中火にかける。
フツフツしてきたら弱火にして30分炊く。
火を止め、きっちりふたをして5分蒸らす。器に盛り、好みで塩、ちりめんじゃこなどをふって食べる。
(ふきこぼれやすいので、深さある鍋を使いましょう!)
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