甘い味のおかず、例えばきんぴらは甘辛い味。、、、、それはニッポンのお総菜そのものの味だ。日本の食卓をなんとなく思い出すとすれば、味噌汁、ほうれん草のお浸し、今なら高嶺の花、さんまの塩焼きにぬか漬け。
こんな当たり前の並びをみると、甘い味のおかずは一つもない。ここに、ぽーんと小さいおかずに、甘辛味のきんぴらをそえると、バツグンに献立として上等になる。
昭和の時代は煮豆なんかが、箸休めに食卓に上ったものだ。献立とは、それぞれが美味しいのだけれど、それがあることで、他のおかずを引き立たせるという役割も十分にある。
それは、スポーツで言えば、バレーボールなり、野球なり、サッカーなり、まるでチームワークだ。忙しい毎日ご飯に汁物の他に、大きいおかず、箸休めを含めた小さいおかずに香の物といったスタイルを準備するのは、容易なことではない。
天気の良い日は、私は浮かれがちで、台所にたつ時間が短めだけれど、こう雨がよく降る日は、早めに家に帰って、昔ながらの献立であれやこれやとおちついた献立にすると、なぜか心落ち着く夕飯になったりするものだなと、おもう。
ちなみにきんぴらは、砂糖としょうゆの配合が1:1の割合が好み。そして、サンマはやはり高額でちらりと見ただけで、ぶりの塩焼き。
豚肉とピーマンのきんぴら
(撮影:A.SOEDA)
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