生椎茸
1年中、出回る生椎茸も天然ものの旬は春と秋の2回あります。
椎茸のうまみ成分(エリタデニン)は、血中コレステロールを低下させる働きや、動脈硬化や高血圧の予防効果があります
また、抗がん作用も多いに期待される食材です。
栄養価は、食物繊維が多く、低カロリーの食材。また面白いことに、使う前に天気が良ければ、干しシイタケにならない程度に数分、お日様に当てるとビタミンDが増えるのです。
そのままでも十分ですが、時間に余裕があれば、やってみてください。ビタミンD は動脈硬化か高血圧に効果のある栄養素です
舞茸
舞茸が人工的に栽培されたのは、ここ最近のことです。天然ものの舞茸は、本当に貴重でした。
見た目は、すこしお化けみたいな形と色のきのこですが、その味の強さと香りのよさと、抜群
見つけた人が舞い上がるほど喜んだので、この名前があると言われています。
栄養分としては、免疫力を高める作用のある成分や、感染症の予防ややはり、ガンを抑制する働きも期待できると言われている食材です
エリンギ
比較的あたらしいきのこの一つです。もともと、イタリアが原産なこともあり、料理の幅が広く、食感も独特この歯ごたえは、エリンギ特有のもので、和・洋・中といろんなジャンルに使えます。
キッチンスタジオのメンバーがこのきのこに出会ったのは、今から20年ほど前、ある地方のスーパーマーケット
さっそく買って帰り、焼いてみると、食感はまるで松茸のようで感動したことを覚えています。
食物繊維が豊富に含まれる他にも利尿作用の効果もあるので、血圧の高めの人にもお勧めです
さつま芋
体の基本を作り、体を動かすエネルギー源となる三大栄養素[たんぱく質・脂質・炭水化物]。これは日本人のだれもが教わったことがあると思います
ことに炭水化物の糖質、これが軸のエネルギー。車で言えばガソリンですね。ガソリンがエンプティーになれば、車は停まります。人間もこれと同じなんです
炭水化物は、糖質と食物繊維に分けられますが、この両方をしっかり含むのがさつま芋。野菜の中でもことに多いのです。江戸時代、日本が何回も食料飢饉に陥った時、庶民の糧となりました。そのぐらい、栄養価の高い食材です
食物繊維が大変多いので、便秘解消にも大変役立つ芋類なんですよ。さつま芋ほどではありませんが、じゃが芋、里芋なども同じような効果はありますから、これらの芋類をまんべんなく食べて、秋を楽しめば体も心も喜ぶはずです
なす
奈良時代に中国から日本にやってきた茄子は長い歴史の中でそれぞれの土地や環境で品種改良を重ねてきました。正式に登録されいている茄子の種類は250種と言われています
茄子は皮ごと食べると、ナスニンといってコレステロールの値を下げたり、動脈硬化の発生を抑えて成人病予防にも大いに役立ちます
しかし、茄子の皮をむいた実だけのお料理は、皮のある茄子とはまったく異なる独特の食感になるためこれはこれで、秋茄子の醍醐味。時には、栄養素より食べたい方を優先するのも、また食の楽しみとも言えます
茄子は乾燥に弱くすぐへなへなになり、また冷たいところに置くと黒ずんで風邪をひいてしまいます。冷凍はむかないので、食べたい時に買ってくるのが茄子の一番おいしい食べ方かもしれません
さんま
秋が旬のさんまは江戸時代から庶民の間で人気の魚でした。産卵前の秋のさんまは脂がのっていて、塩焼きにしたさんまに、この時期にでてくるスダチをかけて食べると、抜群の味
青背の魚の代表とも言えるさんまは良質なたんぱく質を含んでいます。さつま芋のところでも出てきましたが、たんぱく質は三大栄養素の1つですね。青背に特徴のDHA・IPA(EPA)も豊富で、これらは脳を活性化させ、血液を健康に保つ力を持っています
さんまの血合いの部分には、ビタミンB群とビタミンAが多く含まれ、貧血を予防し視神経も正常に保つことを助けますから、ホントに重要な魚
このサイトの中の、『焼きさんまの醤油漬け』は福島の漁師さんから昔教わったもの。冬に備えて、捕れたてのさんまをその場で焼いて、その場ですぐに醤油に漬けて、冬の間中食べるのだと聞きました
3月11日の震災後、さんまで有名な福島の漁師さん、三陸の漁師さん、日本の秋のさんまで台所をまかなってきたはずです。三陸の魚はだいぶ見かけるとようにはなりましたが、昨年と比べたらまだまだです。
早く原発問題が解決し、おいしくて安全なさんまが庶民に行きわたってくれることを、毎日願うばかりです