京都の食文化を探れ
京都ではお惣菜のことをおばんざいという。このおばんざいは家にある物や残り物を、普通なら捨てるであろうところも、工夫している。
いかにおいしく作れるか知恵の宝庫のようなおかずが代々、個々の家で受け継がれていることが多い
今の省エネ環境問題にも通じる立派な心がけだ。京都市は海に面していないので干物や乾物を上手に使っている。
なかでも、京都にしかないのではないかと思われる料理のひとつに、『芋ぼう』という煮物(炊いたんって、いうんですけどね)がある
芋ぼうとは、カチンコチンの棒だらを戻して、里芋と煮含めた煮っころがし。しかしながら、にっころがしとは、言わず、京都の人々は(関西地区全般ですが)煮物のことをいいます
又、水が素晴らしく美味な地域も多いこと、お寺も多いことなどから、豆腐料理が盛んなようです。
豆腐が美味しいという事は、そこで出来るおからも美味しく出来るわけで、上手におからを炊いている家の何と多いこと
京都の乾物料理といえば、他ににしんそばも絶品で、干したにしんを戻して甘辛く煮たにしんが温かい蕎麦の上にのっている。
他に切り干し大根、高野豆腐なども上手に使って家庭の食卓を演出している。
京都料理の特徴は、面倒がらずに料理の下ごしらえに手間をかけ食材を慈しみ、見た目も美しく、おいしくするかを心がけているような、優しいひと品が実に多い
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