行事食
行事食というと、なにやらイベント的な要素の方が先行していて、作り手にとっては何やら面倒くさいイメージが先行してしまった気がします。
お正月からはじまり、2月の節分、3月の雛祭り、5月の節句。いま世界的に不況で大変な時代といわれてますが、この行事食がどこの家でも大切に行われていた昔は、今なんて比べ物にならないくらい物のない時代だったはずです。
そんな日本人の知恵として、季節や自然を大切に時を重ね、願いを込めて食事をつくり、その本質は豪華な料理を作ることはなく、案外質素なスタートだったと思います
そのほとんどの行事食に健康を祈るものが多いのも、その由来があらわれているのではないかと思うのです。この不況だから、原点にもどり心豊かな暮らしとはなんだろうと、考える年にしたいなあと、キッチンスタジオは思います
季節と旬
だんだん、日本の食卓は季節感が少なくなってきたといわれていますが、その時期がこないとやはり売っていないものがあります。まさしくこの時期に八百屋さんでみかける菜の花、ふき、うど、竹の子、グリンピース、そら豆・・。
植物としてはこれから花が咲いたり、竹になったり、まだまだ育つその前の新ものを食べてしまうわけです。アクが強かったり、苦い味のもが多いのも特徴です。
またこの時期は人の心もやる気まんまんリズムになるから不思議。
これから、迎える夏には気温も湿度も高くなる。すると不思議なことに、助っ人のように水分が多く、体を冷やしてくれる野菜や果物が中心になっていく。トマト、レタス、なす、冬瓜・・・・。
食欲をなくさないように、新生姜、しそ、みょうがといった薬味も初夏から晩夏にたくさん出てくるのです。
季節を食べる、旬をいただく自然の素晴らしさに感謝したい
米・畑・海
日本は自給率の低さでは、世界でもトップワーストクラス島国だった日本は本当はこんなはずではなかったはずです。今は世界中の料理が食べられる時代で、世界の人が仲良く平和に暮らしていくことが素敵です
でも、もともと、日本で作られているものを大切にしなければ・・・・・・そんな動きがようやく定着しつつありますしかし、前にいったんしてしまった政府の減反政策で、田んぼや畑を泣くなくつぶした田畑を元に戻すことの労力と自然のサイクルに戻すのは、簡単なことではないのです
いま個々にできることは地元のもの、近隣県の食糧を自分たちで守ろうから・・・。そうすると、農薬問題もしかり、田畑海を汚してはいけないなあという、自然な形でエコに参加していけるのではと思うのです
結果日本の食べ物も地球にもよい結果をもたらすような気がいたします。
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