きめが細かく、透明感や弾力、つやがあって、シミやそばかすのない肌・・・
そんな理想肌を手にいれたいと誰もが思いますが、残念ながら現実はそう簡単ではありません。
朝、自分の顔を鏡で見て、“げんなり・・・”なんてこともありますよね
何とかしたいーと思うものの、忙しい生活の中で、お肌のお手入れにそうそう時間はかけられないし、効果のほどがわからない化粧品にこれ以上お金をかけるものも嫌だし・・・。
それならば、毎日の食事を、少しずつでも美肌づくりに役立てましょうというのが今回の特集。
お肌の状態は、気候・季節など外界の変化、感情の動きなどにも大きく影響されますが、
“肌は内臓の鏡”といわれるように、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きと深く係わっています。
これは、内臓の状態が肌に直接あらわれるという考え方で、顔色やお肌のコンディションから内臓の状態をチェックする方法もよく用いられます
【例えば】
顔色が青白い、くすみ、くまがある、つやがない⇒肝働きの鈍り、
顔色が蒼白で生気がない、あるいはほてりでいも赤い⇒心の働きのバランスの崩れ、
顔色黄色っぽく、きめが粗い、つやがなく、むくんでいる⇒脾(消化器系)のはたらきの弱り、
顔色が白っぽく、乾燥による荒れが目立つ⇒肺のはたらきの低下、
顔色が黒っぽく、しみやしわ、黒ずみ、くまがひどい⇒腎のはたらきの虚弱
というふうに。
つまり、美しい肌は、体の中の内臓のはたらきがよく調っていること、体内に、栄養を含んだきれいな“血”がさらさらと流れ、十分に満たされた“気”が滞りなく巡り、老廃物などがスムーズに体から排出され、適度な水分(“津液”)で潤っている状態を保てば、おのずから手に入る、というわけです。
“体の中から肌へはたらきかけること”をちょっとだけ意識する---すぐに大きな効果はあらわれないかもしれませんが、きっと何かが変わると思います。
体を作るのは毎日の食べもの。食材が持つさまざまな特性を大いに活用し、楽しみながら作って食べて、美肌に近づいていけたら嬉しいですね
今回ご紹介する15品のレシピを、その日の肌状態に合わせ、自由に組み合わせるのもおすすめです
薬膳監修&コラム:よしかい ゆき
レシピ&スタイリング:チームKATSUYO
撮影:添田 明也
料理制作:本田&中島
●顔色がわるい/つやがない
●かさつく/小じわ
●赤み・湿疹
●むくんで顔が黄色い
●しみ、くすみ、くま
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