【薬膳解説】春は「肝」に変調が起こりやすい季節。中医学でいう「肝」は、単に肝臓機能をさすだけでなく、血液の貯蔵や巡り、情緒の働き、目や筋にも関係しています。目が乾く、しょぼしょぼする、何となく元気が出ない・・こんなときには「肝」をいたわり元気にするもの、補血作用のあるものを意識して食べるのもいいでしょう。
【食材】はまぐり、あわび、しじみ、レバー、いか、かき、ほたて、セリ、セロリ、ほうれん草、にんじん、うなぎ、しそ、クコ、黒ごま、ブルーベリーなど。
ときには自分へのご褒美として、こんな贅沢な一皿はいかがでしょう。うなぎは肝・腎・肺機能や消化器系の働きを助け、目や筋骨の機能を高めると考えられ、疲労回復や免疫力強化、美肌にも大変ありがたい食材です。
一口ごとに体が感じる幸せ
あさりは鉄分豊富、ビタミンB12が貧血予防、肝機能強化の役割も。小さな身に栄養と旨味がギュウッと凝縮されています。
野菜もたっぷり加え、ビーフンにおいしい汁を吸わせるように炒め合わせるのがコツ
イカは肝臓の働きを高めるタウリンを豊富に含む高たんぱく、低カロリー食材。セロリは体の熱を鎮め、利尿を促進。クコは肝機能の調節や高血圧の改善、疲労回復、老化防止が期待できます。
それぞれのよさが最大限に生きる一皿
はまぐりは貧血予防に役立つ鉄やビタミンB12、コレステロールや中性脂肪を排泄させるタウリンが多く、水分代謝を調節します。
アブラナ科の菜の花は、ビタミンCやカロテンなどが豊富。栄養と旨味が溶け出した春のお吸い物は、年に一度は食べておきたい