節電の夏。いつもより暑い夏に、体は少々驚いているけれど冷房がキンキンにきいた室内や電車の中で、あわてて上着を羽織る必要のない夏
冷え症気味の女性たちにとって、室外と室内の温度差5℃は、むしろちょうどよい温度環境に感じる・・・という声もちらほら耳にします
実際、暑さと寒さを行ったり来たりしていると、本来人間に備わっている体の調節機能を狂わせることもあり、これまでさんざん冷房にお世話になってきた私たちの体も相当おかしくなっている可能性が…
例年ならば夏の冷房病対策薬膳を紹介するところですが、今年は体を涼やかにしてくれる夏が旬の食材を思い切って食べられることが嬉しく感じられます
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さて、夏が旬の果物の代表選手といえば、スイカ
スイカは、体の熱を冷まし、のどの渇きをやわらげるほか、利尿効果もあります
硬い外皮と赤い果肉の間のうす緑色
の部分にも強い利尿効果があると言われます。
細切りにして塩をふり、少しおいてから酢と好みの油(ごま油など)で和え、白ごまをふって食べる「スイカの酢の物」もお試しあれ
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「スイカと菊花のジュース」は夏の薬膳飲み物。
涼性の菊花は皮膚の熱感や目の痒み、のどの痛みの改善が期待できます
作り方は、スイカの赤い果肉から種をとり、ミキサーや果汁絞り器などでジュースにします。菊花(乾燥)は水に10分ほど浸し、鍋に沸かした熱湯で約5分ほど煎じます
火を止め、ふたをして5分むらしたら濾して冷まし、スイカのジュースと混ぜ合わせて飲みます
菊花が手に入らない場合は、ミントで代用しましょう
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冷たい物を欲する夏。とくに冷たい飲み物はついグビグビ飲んでしまいます。が、飲みすぎると胃がチャポンチャポンになり、消化吸収の力を弱め、夏バテの原因にもなりかねません
ほどほどが大切です。
いつもより暑い夏、食べ物の力を借りながら、無理をせず、体をゆっくりと対応させていきましょう。暑い夏を味方につけて元気に過ごすことができますように