すっかり秋の気配、日も早く落ち、夜の時間が日に日に、長くなりますね。思えば残すところ今年も数か月、ちょっぴりおセンチになるのもよし、一合ばかりの燗をつけてゆっくり、のんびりお食事をとるのもいいものです。

秋は農海産物が豊かで、これから迎える冬に向い、保存食品なども盛んに作られ始めます。

秋は食べたいものに溢れているのに、どの季節よりもあっという間に通り過ぎてしまいます。毎日の暮らしの食卓に”らしさ”をとりこんで生活を楽しめたらいいなぁと思う今日この頃です。

おすすめレシピ

日本人ならではの調理法。これを一度も体験しない、たべないのは、本当にもったいないんです。昆布も麹も刺身も日本の宝です。

大きいおかず

”家庭の和食の献立”を考える時大切なことは、他のおかずと一緒に食べて違和感なく、お互いがお互いをよりおいしくさせる味付けや調理法であることが大切です。
料理屋さんのコースは職人さんが1品ずつ季節を感じ、楽しめるようになっています。家庭で作る献立とは決定的に違う部分ですね。

小さいおかず

”秋の小さいおかず”は野菜を中心にセレクトしました。
なすは、深みもうまみもより一層増す、”秋茄子”。なすは体を冷やすともいわれてますので、秋のお薬味をプラスしてあげたり、山芋でパワーをつけたり、秋は体をいたわるような配慮を考えて献立をつくりましょう。

汁物

そろそろおわりの秋のみょうが。
物忘れをする成分があると言われてますが、大量に食べない限り、大丈夫。むしろ夏にあった、ほろ苦い思い出を(あった方は)みょうがとともに忘れ去るのはいかがでしょう?笑
疲れをとる作用のある”昆布”を使って出しをとってもらえたら、冬にむかいよりいっそう体力をつける事にも役立ちます。さらに汁の味がちょっと料亭風になるのが何よりも嬉しいですね。

和え物

和え物はいわゆる”箸休め”。献立における箸休めは、小さい器に「もっと食べたいなぁ」と思うくらいの量を盛り付けるのが、献立を引き立てるポイント。お代わりOKにして、全部を等分して盛り付けない事です。
他のおかずやご飯、汁物などの邪魔をしないことも大事ですし、食べると”ホッ”とする味に仕上げるのもコツですね。
柿はまだ出はじめなので、カリッとかたく、ほんのり甘いので、この時期献立にもりこむには、ほど良い食材です。

秋ごはん

新米が出そろいましたね。旬の食材は心豊かな食卓を味わえますので、今回は秋の食材、”里芋、きのこたち”と組み合わせました。
里芋やきのこは一年中ありますが、やはりこの時期がホントの旬。
ピカピカのお米に秋の素材は優しい主食。他のおかずの献立を考え、素材をいかした優しい味にしてますので、よくあうメニューばかりです。

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