「日本のお母さん」として、家庭料理のレシピを通じてたくさんの笑顔を約50年に渡ってお届けしてきた料理研究家小林カツ代。その小林カツ代が愛してやまなかった「十八番レシピ」や「ファンが選んだ人気の家庭料理」を特別に公開します!!

1980年代から出版した料理書は、200冊を超えます。各雑誌界にも、沢山のレシピを発表してきました。その中で「おいしいっ!」という声をたくさんいただいた、繰り返しつくりたいと思えるおかずの代表選手デス。

おばあちゃんがハイカラだったカツ代家の夕飯は意外にも洋食好きでした。カツ代=時短のイメージをお持ちの方は驚きかもしれませんが、日々の暮らしの中での台所仕事は、超ハイスピードな料理はもちろんでしたが、時間をかけてつくる料理も案外多かったのです。時間のある時は、それを子ども達と楽しんだり、また、わっと驚かそうと一切手伝わせないで、こっそり作ったりしてました。
キッチンはドラマがいっぱいなの・・・・この名台詞もここから生まれました。

おうちで煮てきたものをお弁当箱に詰めて”まかないで食べましょう”とうれしそうに持参するのも、スタッフ一同楽しみなひと時でした。
大阪のお母さんの味も、ずいぶん頂きました。すじ肉を使った料理は、たくさん教えてもらいました。ここではその代表の2種をご紹介します。
東日本の鮭に対し、西日本は鰤なのよ・・・そんな話も聞きました。鯛茶の微妙な塩加減と、茶を注ぐ、その絶妙なタイミングで味がきまる鯛茶なども師匠の自慢の一品です。

子どもたちが小さいころ、週1回は市販のおやつでしたが、あとはすべて手作りでした。その事実に、スタッフは驚いたものです。
忙しい暮らしの中でそうありたいと思っていても、現実的には、かなり難しいものです。働く女性の一人であったカツ代さんは、このおやつとともに、いつもチョッとしたメッセージをつけていたのも、実に印象的でした。見た目は難しそうなのに、作り方はかなり簡単というのも、特徴でしょうか。

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