和食献立で食事をとる事は、なぜか、心地よさとほっとする静寂な気持ちがでませんか?暑い夏がやってきて、台所にたつのもおっくうな感じですが、きちんと並べて、頂きますと逆に疲れが飛んだりするのもまた、心豊かな食卓なのです。もし、こんな作りたくないなと思えば、一汁一菜にしても、いいのではないかしら。
ここから、作りたい、食べたいものから選んでくださいね。

この夏のおすすめはコレ

人気のすき焼き味の煮物。

夏ごはん

和食献立の中心となるのがごはん。白いご飯や麦ごはん、玄米や五穀米はどんなおかずにもあいますが、夏に美味しい食材を炊き込んだごはんは、ごちそう感のある一品として、食卓を華やかにしてくれます。炊く時に気をつけたいのは、調味料を入れたまま浸水すると、お米に塩分が浸透してお米がふっくら炊き上がりません。調味料はスイッチオンの直前に。それに加えて、冷たくサラサラといただく、冷や汁を加えてみました。麦ごはんはまた、格別ですよ。

汁物

和食の汁ものには欠かせないのが、だしをとる事です。それは、かつお節や昆布、煮干しの旨みを十分に引き出す事。だしがしっかりした汁ものは、ひと口すすって、「はぁ、なんて美味しいんだろう。日本人でよかった〜。」と思える一品となります。
夏の素材をつかったり、冷たい吸い物は、いつも以上に濃いめにだしをとらないと、味がはっきりしないので、濃いめにとってくださいね。

おかず

和食ではひとつの料理を食べ続けるのではなく、ご飯とおかずを交互に食べて、その調和を楽しみます。口に運ぶ回数が一番多いごはんを左手前、次にもち上げる事が多い汁ものを右手前。肉や魚を使ったメインのおかずは、器を持ち上げる事はしないので、お箸をもつ右手がのばしやすい右奥に置きます。基本的な配膳は食べやすく合理的な形として、日本の食文化の中から生まれてきました。夏が俊のまぐろとイカを、力のでそうな鶏肉を焼いてみました。

小さいおかず

他の料理を引き立て、味の変化や献立のバランスをまとめる名脇役となるのが、この小さいおかず。あえ物、酢の物、お浸し、シンプルな野菜の煮物など、メインおかずの合間に食べるちょっとしたおかずは、箸休めとなり、さらなる食欲を促します。強すぎない味付けで、素材の味をいかしましょう。おからは元をつくっておけば、いろんなアレンジがきくのです。

香の物

最後にひと口残ったご飯のおともに、はたまた食後のお茶と一緒に。小気味よい歯ごたえが心地良い漬け物。
あってもなくてもいい気はするけど、あれば嬉しいのがこの存在。残り野菜を活用できるのもいいところです。江戸時代、夏バテに麹をつかうのは、台所の知恵でした。

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