夏のお弁当特集

夏のお弁当をいたみにくくする知恵

1.夏は栄養より、腐りにくいおかず

いかなる工夫も、時間の経過で腐ります。ご飯も朝炊いても数時間で、悪くなります。気温は30度をこえ、湿度も高く、外で持ち歩くような日は、腐りやすい薄味の煮物や、前日作って置いた、おかずをちょいとなんてのもダメ。野菜のおかずは、あんがい腐りやすいので、芋の煮っ転がし、サラダなどといったものは、最初から入れようと思わず、多少栄養のバランスが悪くでも、安全優先でいきましょう。野菜は、家のご飯で不足を補うような食事に変えればいいのです。

腐りにくいおかずの順としては、揚げ物⇒焼き物⇒茹でる⇒炒めるという順。炒めもの、だしを使った煮物は案外、早くいたみます。味付けも甘い・辛いが現代人は苦手ですが、夏はしっかり味で、砂糖、みりんを多めに使うことで、腐敗を防ぐことができます。

2.作る順番を考える

例えばハンバーグやとんかつ、野菜のおかずを詰めましょうという時は、まず先に野菜を準備。生野菜のミニトマトを入れるなんてときには、最初に洗ってしまいましょう。

お肉を切り、手で真っ先にハンバーグの種をコネコネしてから、野菜を切るなんてのはもっとも危険。まな板も手も生ものを触っているわけですから、相当にゴシゴシと手を洗わなければなりません。

ましてや、ハンバーグを作った手でおにぎりなど、作ったりしたら、もうそれは、目も当てられないというものです。人の手の洗浄は、熱湯消毒ができませんから、ひとの手に直接ふれておべんとうに詰めるものは、危険を回避するために、作る順番を考える癖をつけましょう。

3.ご飯・おかずは温度差をなくしてから詰める

理想は朝作ったものがほぼ、同じ温度になったら詰めること。冷ましてから蓋をすることが重要。ご飯が炊きたての場合は、お弁当箱に詰めてから団扇で仰いで冷ましてから、もしくは扇風機を持ってきて、詰めたお弁当に直接風をあてると5分程で粗熱がとれ冷めますのでそれからおかず類を詰めましょう。

温度がバラバラだと、3〜4時間後には怪しいものが。。出てきてしまいます。

炊き立てのご飯に前日の作り置いたおかずと、そこそこに冷めた煮っころがしをつめ、そのまますぐに密閉の蓋をする・・・などの行為は大変危険な季節。お昼、お弁当の蓋をあけたとたん、ぷーんと怪しいにおいがし、味もおかしくならないように気をつけて。

4.なるべく通気性のよいお弁当箱を選ぶ

いまパッキン付きの蓋のきっちりしまるものや、密閉型の蓋のプラスチック製のお弁当箱が主流ですが、実は中で蒸気が逃げにく通気性がないので6〜9月はむきません。

昔ながらのわっぱや、木、竹製、アルミのお弁当箱は腐りにくく、蓋をかぶせるタイプの為、通気性という点では抜群です。さらにわっぱや、木などのお弁当箱は地味で上品な印象もあり、材質が木で色が薄いので何色のおかずでも見栄えがします。

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