赤えんどう豆

2021/4/21(水)

お守りのように思っている食品がある。それは「赤えんどう豆」である。

ずいぶん昔の話。とにかく走りまわっていた小学生時代だった。ある時、ふわ〜りと体が飛んで、保健室に運ばれた。

診断した先生が微笑みながら「赤えんどう豆を食べるといいのよ。鉄分が多いのよ。ほら、みつ豆に入っているでしょ?」と言った。

小学生にとって、みつ豆は日常の食べ物ではなかったが、ずっーと私の心の中にお守りのように〝赤えんどう豆〟が棲みついた。

「元気になりたい!」と思う時、棒寒天を用意し、赤えんどう豆を塩茹でして、豆かんを作る。そしてご褒美のように黒蜜をたっぷりかける。

「ああ!幸せ」と思う時、私はいつもあの時に戻れる。

KSこいち

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