ほうれん草

2 旬
ほうれん草は冬が旬の野菜ですが、寒い冬に育つ3〜4月のほうれん草は、すくすく育ち、軸も太く、根は赤く、葉はぼてっと厚く、大変美味しいのです。収穫が一番多いのは1月2月ですが、3〜4月の中旬まで美味しく食べる事が出来ます。

 ハウスで育つほうれん草の多い中、一瞬見た目が粗忽で、あちこち葉の色が鮮やかな緑ではないものが、寒い寒い時期に出回ります。葉を良く見ると野性味あふれたほうれん草は“露地もの”といい、親切な八百屋さんになると ‘露地’と書いてあります。ごっつい見た目とは違い、茹でたり、炒めたりすると、柔らかく、味は抜群に甘く、力強い露地物ほうれん草ならでは醍醐味です。

また、日本中ほうれん草は作られていますが、主に夏の暑い時期の6〜10月は北海道で、9〜4月までは、千葉、埼玉、群馬、茨木などが日本全体の40%収穫されています。


シンプルに旬を感じる

4 買いもの
 ほうれん草を買う時、一番見て欲しいのは、根の部分と葉の元気さ。

葉の緑が濃く、艶があること。茎は太くでしっかりしていて、根は赤いこと。根の切り口がシナッと元気のないかんじは、いつ収穫されたかわかりません。

お弁当や大人数にも


5 保存
買ってきたほうれん草は新聞紙にクルクルと包んで、袋に入れて、畑にいるがごとく、立てて入れておくのがベスト。また、ベストな状態で買ってきても、うっかり2〜3日経ってしまい、あららと思っても、そう悲観する事もありません。

洗い桶に水を流し、ザボザボと水を洗います。ボウルに冷たい水を少し入れ、花を生けるようにほうれん草を生けるんです。1時間もすると畑にいるかのように、元気なほうれん草にたいていはなるはずです。

収穫して3〜4日目くらいには、食べてしまうのがいいので、食べきれないなと思ったら、とりあえず茹でて、いろいろ料理に使うのがいいでしょう。


1回目 ほうれん草の歴史・種類
2回目 ほうれん草の栄養・薬膳・効用
4回目 ほうれん草の調理・取り扱い

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