懐かし新しいニッポンの洋食

オムライス
玉子の黄色いブランケットにチキンライスをくるりと包むその優しい味は、最後まで飽きずに食べられる人気のご飯もの。これも時代とともに、とろーりとした半熟の卵をのせるタイプのオムライスも登場して、それも爆発的な人気を集めました。その日の気分に合わせて、包む?それとも、とろとろ派?


オムライスのお話
オムライスはその発祥として有名なのは2軒の老舗洋食店です。ひとつは東京銀座の「煉瓦亭」。従業員の賄いとして、スプーンひとつで手早く食べられるものはないかと生まれたライス入りのオムレツは賄いの定番となりました。それを食べているところを見かけた客が「自分もあれが食べたい」と言いだしたのがきっかけでメニューに加わったのがはじまり。

もう一方は大阪汐見橋(今の浪速区)の「パン屋の食堂(後に北極星となる)」。いつもオムレツとライスばかり注文する胃腸の弱い常連客の為に店主が作った、玉ねぎとマッシュルーム入りのケチャップライスを卵で包んだ料理。感動した客に料理名を聞かれ、とっさに答えた店主。「オムレツとライスでオムライスでんな」。これもはじまり。

東と西で生まれたオムライス。どちらが元祖かは不明ですが、これからも末長く愛される日本の洋食である事は確かです。

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