土鍋は鍋物だけのものではない。クツクツ、フツフツ煮え、火を消しても、かなりの長い時間温かい。相当時間が経過しないと室温の気温までさがることはない。
そんな特質性を生かさないのは、なかなかにもったいないのである。
例えば煮豆。豆は、小豆を含め柔らかくなるのに、2〜4時間。黒豆になると半日かかる。ずーっととろ火にかけるのは、現代の忙しい人々には、なじみにく食材となってしまっている。
豆は畑のタンパク質で、世界中でたべられている食材。缶詰はあれど、自分でゆでたおいしさを知らずして、人生を終わらせるようなことがあっては、実にもったいないとおもう。
そこで土鍋の登場。煮たつまでは(弱めの中火)のんびり待つにしても、フツフツしたら、グンと弱火。蓋して10分煮たら、不要になった毛布に包む。
これを朝出勤前、夕飯時に同じことをして、帰宅後そして、朝起きたら、豆を見てほしい。これを3〜4回繰り返すと、長時間火にかけなくても、豆が軟らかくなる。
冬ならでは、調理法だけど、案外この台所ライフは身に付くと愉快だ。大豆、金時、いんげん、うずら・・・‥等、日本の豆食文化は大事にしたい。
あと、一家に・・・1枚の惜しげもなく、鍋を包むことのできる、古毛布は確保したいですね。楽して、おいしい豆ライフあなたも楽しんでくださいね。