キッチンの大掃除を
次の年神様をお迎えする為に一年の汚れを落として清める行事がすす払い(大掃除)です。
普段はやらない高いところや隅々まで掃除をして、気持ちよく新年を迎えたいですね。
年末、忙しくて掃除が出来なかったとしても、元日から掃除機ブイ〜ンなんて事は福の神を追い払うといわれていますのでやめときましょうね。
キッチンの大掃除は、お節作りなどでごった返す年末に一気にやるより、12月に入ったら今日は換気扇、明日はコンロ…とポイント分けをしてコツコツと始めると気持ちも体も楽。
■順番
掃除の順番としては、埃や汚れは下に落ちますから、やはり掃除は高い所から低いところへ。 整理整頓は、普段使わないところから毎日使うところへと進めていきます。
■油汚れ
換気扇やコンロ部品の油汚れは、いきなりガリガリこすっても落ちにくく、疲れるだけ。 ガスを使わないまとまった時間に(夜中など)、シンクにお湯をはって、食器洗いの洗剤を適量入れ、そこへ浸けておきます。 汚れは浮かせて落とす作戦です。
コンロ本体や周辺は、普段からマメにふき取るのが一番! 特に揚げ物をした時がチャンス。 油は油で落とす作戦です。 コンロ周りが温かい時に、捨ててもいい様なキレで拭くだけで、十分キレイを保つ事が出来ます。 しっかりついてしまった汚れは、やはりいきなりこすっても落ちにくいので、油汚れの洗剤などをなじませて、しばらくおいてからふき取ります。
■シンクなど水まわり
シンクのくもりや汚れは、金だわしでガリガリ。なんて事なかれ、新たな傷が新たな汚れの居場所を作ってしまいかねません。
クレンザーなどの洗剤を使うなら、スポンジよりもキメの細かい布で汚れやくもりを落とします。 蛇口や、その周辺は仕上げに乾いた布で、から拭きするとピッカピカに輝きます。 輝いているだけで数倍キレイに見える作戦です。
準備をしましょう!
大掃除が落ち着いたら、お正月飾りやその他諸々…新年を迎える準備で大忙しの年末です。
■おはし
ご存じですね。正月近くなると、両端が細く真ん中が膨らんだ柳素材で、結びきりの白と赤の和紙に入ったお箸。
ちなみに両端が細いのは、「一方が人、もう一方は神様用」となっているからなのです。
昔はひとりひとり箸袋に名前を書いて、食卓に出されたものです。
お客様用には、いつ誰がお見えになってもいいように、“海山”と書いて暮れから用意してありました。
■おわん
正月用の蓋つきの椀と普段用の椀を使い分けしているおうちは、面倒でもだしてあげましょう。
塗りは使った後、水洗いして、丁寧に柔らかい布巾で拭き、できたら柔らかな紙に一椀一椀包んでしまいます。くれぐれも「餅が落ちないわ…」と、目の粗いスポンジや金だわしなどで洗わないでくださいね。
■お重
近頃、お重を持っている家庭もなくなってきました。正式なお重は値段もはりますから、これから結婚する方は、近い親戚縁者におねだりしておくのもおススメですよ(笑)。
生活がスタートしてからは、案外こういう大きい買い物はできなくなるものです。
「今は持っていないけど、形だけでも味わいたいな…」という人は、駆け込みで大きいスーパーにいくと、980円〜3000円くらいのプラスチック製の重もありますから、使ってみるのもいいですね。
■にらみ鯛
関西ではにらみ鯛といって正月の縁起物として、お重のとなりに並べたものです。暮れから魚屋さんに頼んでおき、取りに行くのです。
街中に魚屋さんもだいぶなくなりましたが、スーパーマーケットの魚売り場にはそう高くない金額で並んでいます。
「せっかく買っても冷めているし、人気がないからやめておこうかな…」というのも分からないではないですが、身をほぐして鯛ご飯やお茶漬け、焼きおにぎりにして〆の一品にするのも絶品ですよ。
お重詰めのいろは
お重詰めは、一段に5種か7種の料理を隙間なくしっかりと盛り付けていきます。
おせちは暦の上での変わり目の節である節句を指し、豊作を祈って神様にお供えすると共に食したことが始まりといわれています。
今ではお正月の料理のみを指す言葉になりました。
「海の幸」「山の幸」「野の幸」をふんだんに使って、縁起の良い食材をめでたさを重ねるという意味で重箱に彩りよく詰めます。
■一の重には…
数の子や田作りなどの祝い肴、きんとんや伊達巻などの甘味を詰めます。
■二の重には…
海老やぶりなどの焼き物や揚げ物、酢の物を詰めます。
■三の重には…
筑前煮や煮しめなどの煮物を詰めます。
正月の間は神聖な火をなるべく使わない様に作りおき出来るものを中心に詰めたお節料理 普段は細々と台所に立つお母さんも、お正月はとことんのんびり出来るといいですね福が詰まったお節料理で、新年が幸多き年になります様に
年越し蕎麦
細く長く伸びる蕎麦に寿命や幸福が長く続く様に。またその反対に蕎麦が切れやすい事から、一年の災厄を断ち切る。他には、葱をたっぷり入れて一年の労をねぎらう。と、かけたり。昔、金銀細師が散らばった金粉を集めるのに蕎麦の団子を使った事から、蕎麦は金運を上げる縁起物、とも考えられていました。
食べ修めとなる年越し蕎麦には様々な願いが込められています。どれかの縁起にあやかって、いや、すべてにあやかり!食べないわけにはいきませんねぇ。