牡蠣は洗い方で味がまるで違う。
ひと味ちがう美味しいカキフライや酢ガキを食べるには、なんといっても洗い方が大事だ。
昔から、大根おろしで洗うとカキについている汚れがよくおちるという。味もすっきりあかぬけるといわれている。しかし大根おろしで洗うと、そのあとカキのヒダヒダについた大根おろしを取り除くのに、なかなか手間がかかる。
大根のしっぽを利用したいい方法がある。大根のしっぽのほう、5〜6cmほど切り、切り口に格子状に深い切り目を入れ、大根のささら、もしくはホウキみたいなものを作る。これでボウルに入ったカキをくりりくりりと優しくかき回すと黒っぽいアクがたくさん出てくる。ため水で数回洗う。これを2〜3回、くりかえすと水がきれいになる瞬間がある。
ここで洗うのも大根ささらくりくりりもおしまい。あとは水けをふいて、ふつうに料理にとりかかればOK。大根のしっぽはもったいないので水洗いし、刻んでみそ汁にするとおいしく食べられる。