魚は生活習慣病の予防に良いとされています。近年注目を集めているEPAとDHAを豊富に含むのが特徴。これは、脳梗塞や心筋梗塞など動脈硬化が原因で起こる疾病に対して有効に働きかけます。
EPAは、血管を広げ血液の流れをよくする作用があるので、頭痛や肩こり、目の充血など血流が悪くなることによって起こる不快症状を軽減DHAは脳細胞を活性化させ、頭の回転を良くする働きがありますので、痴呆症の治療にも効果が期待されています。
EPA、DHAは、サバ、ブリ、マグロ、カツオ、ウナギ、イワシ、サンマ、アジ、サケなど背の青い魚に多く含まれています。脂がのった旬の時期には特に多く含みます。
その他、代謝を促進するビタミンB群、骨を作るために必要なビタミンDやカカルシウム、血合い(魚肉の背肉と腹肉の境目にある赤黒い部分)は鉄分も豊富です。また、魚に含まれるたんぱく質は良質で消化されやすいので、子供からお年寄りまで無理なく食べることができるのも魅力的ですね。
このように、健康維持に役立つ成分を豊富に含んでいるのが魚なのです。これからどんどん寒くなっていきますので、魚を食べて健康な体を作りましょう。
『プロフィール』
加藤 智美
管理栄養士、サプリメントアドバイザー。
女子栄養大学を卒業後、野口医学研究所、東京ライフクリニックに勤務。
現在は子育てをしながら在宅栄養士として活動中。