日本人は蕎麦、うどんが大好き。おいしいうどんやの暖簾をくぐると、ものすごくいいお出しの匂いがしてきます。
そう、うどんや蕎麦のおいしさはその半分以上が、おいしいお汁で決まります。美味しいお汁とは、だしをとること。地方によってはいろんなだしがありますが、だれでもすぐに、簡単につくれるのは、昆布と花かつお。
この2つがあれば、ご家庭でもおいしいうどんや蕎麦が食べられます。必要な分量より多めの水を用意し、そこに布巾でさっとよごれを拭いた(または水でさっと洗う)昆布をいれて、冬なら一晩おいてもいいけど、すぐに食べるなら20〜30分置いて。
中火かけ、フツフツしているところに、花かつおをうどん2人分ならひとつかみ。4人分なら、がばりと大きくひとつかみ。火を止めたら、こしてギュっと絞ります。
これが、だれにでも簡単につくれる出し汁です。
(文・本田明子)