ハロウィンのシンボルは、何といってもかぼちゃ!オレンジ色の大きなかぼちゃをくり抜いて作る、ちょっと怖い顔のかぼちゃ提灯が有名です。ジャックランタンといってハロウィンの晩に火を灯して玄関先に置き、悪い霊を追い払うのが本来のお仕事。
日本でそこまでする人は少数だと思いますが、10月に入るとハロウィンのおもちゃや、いろんな仮装グッズをお店や街角で見かけるようになりました。
ジャックランタンの始まりは、大昔のヨーロッパ、アイルランドのお話。
生前、悪行三昧だったジャックという男が死んだ時に、天国へも地獄へも行けずにいました。悪魔に種火をもらって、カブで作ったランタンに入れ、暗闇をあてなく、ただただ彷徨っているジャックの姿を“ジャックランタン(提灯ジャック)”と呼ばれたことが始まりになったそうな…。
今ではジャックランタンは暗闇をフラフラと彷徨う鬼火(火の玉)の様な存在ともなり、悪い霊を追い払ったり、死者の霊の象徴ともされているようです。
そう、最初はカブで作ったランタンこそ、ジャックランタンの始まりだったのです。
その後、ハロウィンがキリスト教文化に取り入れられ、アメリカに伝わると、かぶは自然とかぼちゃになった様です。アメリカでは、かぼちゃの方がたくさんとれたからですね。
そんなこんなで『ハロウィン=かぼちゃ』となりましたが、今もきっと、この世とあの世をあてもなく彷徨っているジャックとしては、ハロウィンにかぼちゃのランタンが沢山並ぶ事は、謎?!と思っているかもしれませんね。