スープジャーの上手な使い方
ここ数年、OLや女子高生の間で、ポットにシチューや汁物をもっていくスープジャーが流行っています。
スープジャーとは真空断熱保温機能に優れている保温容器のこと。
そのスープジャーの特徴を生かし、火を通さずに調理も一緒におこなうのがスープジャーレシピです。さっと下ごしらえをして、朝材料を入れておけば、お昼にはちょうどいい食べごろになってます。
豚汁やシチューなどに、おむすびや好きなパンを持参。きょうのお昼は温かなものが待っているかと思うと、仕事や勉強が楽しくなります。
何かと忙しい朝、時短にもなる新しいスタイル、生活提案のお弁当箱と言えましょう。
スープジャーの特徴は保温性にすぐれているので、必ずフツフツしたスープやシチューを熱々(100度)のまますぐにポットに詰め、すぐに蓋をしましょう。そうして、移動やお仕事、勉強をしている間に素材が柔らかく煮込まれ、じんわりと味がしみ込んでいくのです。
さらに保温性を高めるためには、ポットに詰めた後、生地の厚めの袋に包んだり、これ専用の巾着など作ったり見つけるといいでしょう。保温をキープするこれ専用のチャック式の入れ物もあるようです。
秋ならそれほど気にしなくてもいいですが、真冬など気温も15度をきってくると、徐々に保温性が弱くなってきますので(数時間後には70〜80度に落ちてきます)、詰めて3時間くらいを目安にするといいでしょう。
また、スープジャーを使ったレシピは、市販のスープや乾物などを上手に利用すれば、どんどん広がります。
ことに一人暮らしや二人暮らしの家庭には、弁当の他に新しい調理道具として使うのに便利。
たとえば豆料理。しっかり煮含めたい豆など、ずっとコンロの前についている必要はなく、ある程度煮た豆などをここに移して、会社にGO。夜帰宅して、鍋にうつして温めれば煮豆ができていたりします。
美味しい上に、かなりの省エネ。また、煮る前の豆をもどしたり、これからの季節、麹を使った手作り甘酒も可能です。料理のお手伝いの道具として、しまい込まずにジャンジャン使ってみてください。煮物もじんわり味がしみ込んでるはずです。
持ち運ぶシチューのコツ
保温性が高いということは、熱々を入れてから、食べるまでの間に調理変化がおきるということ。お昼に食べるときに、ちょうどいい味に仕上げるのには、そのあたりを計算して作ります。
味は、運んでいる数時間の間に、しみこんでいきますから、詰めるときに味がしみ込んでなくてもいいのです。
もう少し煮込もうかしら、あと少しくらい煮た方がいいかもしれないというタイミングで火を止めて、熱々を詰めると食べるころちょうどよく煮えています。
こと煮崩れしやすい芋やかぼちゃ、ペロペロになりやすいパスタも固ゆでで詰めてちょうどいい位。
また、ショートパスタの場合、最近早ゆでタイプがありますが、あれはこのポットには向きません。
せっかくですので、熱々のまま食べたいですよね。すこしでも熱々のままには、使う食材にもコツがあります。
例えば、豚肉は赤身より脂の入ったバラ肉を使う。シチュー類は最後にバターやオリーブ油を落として、蓋をする。オイルを上手にプラスすることによって、温度キープはかなり持続します。
お手入れ方法
このスープジャーは、本体と蓋を密着するため、そして運んでも汁もれしないようにいくつかのパッキンがついています。
保温というのは温かさも保ちますが、中途半端な温度(25〜65度)は、細菌も繁殖します。
使い終わったら、パッキンごと洗うのではなく、全部部品を外して、丁寧に洗って、完全に乾燥させてからしまいます。普通のお弁当箱も、もちろん同じようにしてくださいね。
これを持たせるお母さんは、子供たちに、帰ったらすぐに食べ終わったポットを出して洗うことをしつこく叫んでください。子供って、すぐに忘れて、翌朝忘れていたと出してきたりします。
また、仕事から疲れて帰って、つい翌日まで洗い忘れてしまったりした場合、これは危険!
この場合は洗った後、30分ほど、漂白することをお勧めします。そして洗った後は、なによりも乾燥させることが大事大事!